アルゴン

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権力に屈せず真実を報道することで知られていた報道番組「アルゴン」のニュースキャスター、キム・ベクジンを演じるのは、キム・ジュヒョク。自動車事故で不慮の死を遂げたキム・ジュヒョクの遺作となる。

「アルゴン」はソンジョン教会の牧師が、献金をカジノで使ったという疑惑報道は、間違いだったと謝罪放送をする。誤報をしたとして深夜枠へと追いやられてしまうが、ある日ショッピングモール「ミッドタウン」の崩落事件が起こり、特集番組を任される。契約社員のヨンファは、アルゴンへと部署異動になる。牧師の疑惑報道の責任を取らされ解雇された記者の代わりだったため、アルゴンの記者達からは仲間に入れてもらえずにいた。独自にミッドタウン建設の欠陥工事疑惑を取材する。ミッドタウンの社長を尾行すると、ミッドタウンの社長、建設許認可を出した市の都市計画委員長、国土交通部次官が会食している所に出くわし、写真を撮影する。欠陥工事以前に許認可の時点から不正があったことを、匂わせる写真をベクジンに見せると、秘密裏に取材を続けるよう告げられる。テレビ局の上層部からの締め付けと、真実の報道を目指す記者達のせめぎ合いが続く。報道記者達の人間模様とテレビ局の舞台裏を描いたアメリカの人気テレビドラマシリーズ「The Newsroom」を思い出させる。

キム・ジュヒョクが存命だったら、シリーズ化されていてもおかしくないぐらいの作品です。しかし、韓国では視聴率は低かったようだ。刺激が少ないためか、恋愛要素が無いからか、あるいはネットニュースがあるので、テレビのニュースには興味が無いのか、理由は分からないですが、話数も少ないので試しに是非観ていただきたい作品です。余談ですが、キム・ジュヒョクさんと容姿が似ているせいか、主役のキャスターが逸見政孝さんと重なります。