ディア・マイ・フレンズ
主人公の作家の目を通して母親とその友人達の人生を振り返る。平凡な人生だと思ってた人達には様々なドラマがあった。高齢の親を持つ人なら誰でも1つは経験するような、あらゆる問題が描かれている。親族との辛い別れ、親族間トラブル、家庭内暴力、浮気、病気、介護、恋愛、出会い、友情が、ストーリーに無理なく盛り込まれている。主人公は次第に母の友人達の仲間となり、一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に旅行する。
ディア・マイ・フレンズ(私の友人達へ)は、主人公から高齢の友人達へ宛てた手紙のようなドラマです。10代、20代からの友人達と心をさらけ出して長い付き合いが出来ることは、なかなか無い。このドラマの主要登場人物達は、お互いを知り尽くした仲間で、お互いに心の支えになっていることが良くわかります。スピード感のある事件物のドラマが好きな私ですが、すっかり見入ってしまい、明け方になってしまいました。シナリオの良さと俳優達の演技力のお蔭でしょう。「ライブ」「大丈夫、愛だ」の脚本家だと知って納得です。どれも人間に焦点をあてて描いた作品だからです。アメリカ映画「テルマ&ルイーズ」のロードムービーを思い出させる様なシーンがあります。
主人公の作家の恋は、必要だったのでしょうか。親離れ、子離れを描きたかったのか。少し物語をカラフルに色づけしたかったのかもしれません。何しろ、主人公の作家を演じるのは、コ・ヒョンジョン(代表作「善徳女王」)で、相手役はチョ・インソン(代表作「その冬、風が吹く」)です。