ライフ・オン・マーズ

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チョン・ギョンホ演じる主人公ハン・テジュは、証拠に基づく捜査を徹底する元広域捜査隊の刑事。優秀な刑事だが、他人と壁を作り融通が効かずルールを重視する。現在は、科学捜査隊チーム長。チョン・ヘビン演じる、元婚約者であり検事のチョン・ソヒョンの頼みで、連続殺人事件の科学捜査を行う。その結果、キム・ミンソクが犯人であると証明する証拠を見つけるが、証拠が汚染されている可能性を裁判で証言し、無罪になってしまう。キム・ミンソクが犯人であると確信を持つ検事ソヒョンは、容疑者を追っていた最中に失踪してしまい、捜索が始まる。テジュはキム・ミンソクを探し出すが、事故に遭い大怪我を負う。目が覚めるとテジュの目の前には、現代とは異なる光景が広がっていた。そこは、1988年の田舎町だった。夢なのか現実なのかわからないまま、テジュは仁娍(インソン)市西部警察署の班長として赴任することになる。しかし1988年の刑事たちの勘に頼る、乱暴な捜査方式に納得がいかず、パク・ソンウン演じる、暴力的な強力班係長のカン・ドンチョルと対立する。現状に戸惑いながら担当事件の捜査を始めると同時に、現代に戻る方法を探る。テジュは、現代と同様に誰にも心を開かず自分の捜査方法を貫くが、ズケズケと人の心に踏み込んで来るカン・ドンチョルと捜査を共にするうちに、いつしか1988年の刑事達との絆が生まれ、充実する日々に戸惑う。果たしてテジュは現代に戻れるのか。

イギリスBBCの「時空刑事1973ライフ・オン・マーズ」のリメイク版。2018年から1998年に来てしまった刑事。1988年にタイムスリップしてしまったと思いきや、現代では昏睡状態のハン・テジュが存在していた。1988年の少年ハン・テジュにも遭遇する。タイムスリップとパラレルワールドがごちゃ混ぜになっている不思議な感覚です。韓国版は、イギリスBBCのドラマほど、過去と現在のファッションや建物など、景色の違いは無いので、1988年の風景は映像的に少し無理がありますが、「仁娍商会」というカフェバーが、1988年代の韓国を効果的に表現しています。