SKYキャッスル
0.1%の富裕層が住む高級住宅街「SKYキャッスル」では、親達が子供と受験戦争を日々闘っていた。整形外科医の夫と二人の娘と暮らすハン・ソジンは、誰もが羨むイ・ミョンジュの息子がソウル医大に合格したため、入試関連の資料(ポートフォリオ)を入手するため合格祝いパーティーを企画したりなど手を尽くす。しかし、ミョンジュはポートフォリオは公開しないが、必ず合格する方法があると、ソジンに封筒を渡す。それは、VVIPの顧客だけが招待される入試コーディネーターの説明会の招待状だった。また、SKYキャッスルの住人ノ・スンへもミョンジュから情報を得ようとするも失敗してしまう。しかし、スンへの夫が入試コーディネーターの説明会の招待状を取得していた。そこでソジンとスンへは、合格率100%のコーディネーターのキム・ジュヨンと出会う。同時に二人しか受け持たないというコーディネーターは、母親達の面接をする。その結果ソジンのみが選ばれる。ソジンは嬉々として娘のイェビンをジュヨンの元へ送る。一方、息子のソウル医大合格祝いでクルーズ船旅行に出かけたミョンジュだったが、早々に切り上げ帰国する。その日のうちに夫の猟銃で自殺してしまう。後日ソジンはミョンジュの自殺の原因が、入試コーディネーターのジュヨンにあると知り、契約をキャンセルする。そんな折、ミョンジュ一家が住んでいた邸宅にジュンナム大学病院の新しい神経外科医のファン・チヨンが越してくる。チヨンの妻は再婚した童話作家のイ・スイム。息子は成績優秀なファン・ウジュ(前妻の子)。スイムは、越してきて早速、SKYキャッスルの親達の異常なまでの学歴への執着に対し警鐘を鳴らし、母親達から反感を買ってしまう。
登場人物が多いので、あらすじでは紹介しきれませんが、家族単位でストーリーが進むのですぐに理解できると思います。SKYには韓国の東大と言われるソウル大(S)、高麗コリョ大学(K)、延世ヨンセ大学(Y)という意味がある。SKY以外は大学と認めないという韓国の上流社会の実情があるようだ。ニュースで韓国の学生がパトカーで大学入試に駆けつける場面を見た事がある。もはや大学入試は国家的行事のようだ。一流大学に行かなければ、一流企業に入れない。一流企業に入れなければ、家柄の良い人との縁談に影響する。このサイクルに陥らないよう必死に子供達に勉強をさせる。このドラマでは、子供達の苦しみや、辛そうな子供達を見守る母親達の葛藤が描かれている。演出家は、行きすぎた学歴社会・格差社会に歯止めをかけるきっかけを作りたいという願いを、この作品に込めているとのことだ。