青い海の伝説

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1598年嵐の翌日、大量の魚と共に人魚が打ち上げられた。生捕りにされた人魚は、商人ヤン氏の元に連れてこられる。商人ヤン氏は、イ・ミンホ演じる新人の県令タムリョンをもてなす宴で、人魚を披露する。人魚から取れる油で大儲け出来るとほくそ笑むが、タムリョンは人魚を気の毒に思い、ヤン氏に人魚を自分に差し出せと命じ、海へと返す。そんな光景を見ていた村の長老の漁師は、タムリョンと人魚の縁は決して切れることがない。必ず再会するであろうと語る。人魚は後にセファと名付けられる。

一転して現代。タムリョンと同じ顔を持つホ・ジュンジェは、ライターの炎で人に暗示をかけることが出来る天才詐欺師。ひと仕事終え、ジュンジェは地中海へと向かう機中にいた。CAからこの海には人魚が住むという伝説があると聞く。ある日、大波に巻き込まれ海岸に打ち上げられた、セファと同じ顔を持つ人魚は、初めて沖に上がる。好奇心で海辺の近くにある貸別荘に潜り込むと、ジュンジェに見つかってしまい、警察に通報される。近所で頻発している窃盗事件の容疑者として連行されてしまうが、気になるジュンジェ。通報する前に撮った証拠写真を見ると、珍しい腕輪をしていた。専門家の鑑定では、本物であれば60億ウォン(約6億円)を下らないという。通報者本人であるジュンジェは、人魚を釈放させようと警察を説得する。人魚に近づき腕輪を騙し取ろうという算段だ。会話もできない彼女をジュンジェは面倒をみる。人魚は、人間界の言葉を一晩で習得し、ジュンジェと会話が出来るようになるが、名前も素性もわからない。そんな折、ジュンジェは、韓国で騙した相手が自分を追いかけてきたことを知り、人魚と一緒に逃げる。崖に追い詰められたジュンジェと人魚は、海に飛び込むがジュンジェが浜辺で目覚めると、人魚との出会いの記憶が無くなっていた。その後、ジュンジェと人魚はソウルで再会する。二人の縁が再びつながり始める。

約400年前から続く二人の縁と愛。幼少の頃に別れた母親への愛。疎遠になった父親への愛憎。養父の愛を切に欲する息子。「愛」がテーマのドラマです。人魚とジュンジェを通して「永遠の愛」を描いています。実世界では、男女の愛は移りゆくものですが、「永遠の愛」に憧れる大人のおとぎ話の様なドラマです。ファンタジー要素も満載ですが、実社会で起こりうる事件や人間関係の摩擦も盛り込んだ物語です。1500年代のタムリョンとセファと名付けた人魚のストーリーと、現代のジュンジェと人魚のストーリーが交互に進行します。1500年代の人魚と海のシーンの映像の美しさは、まるでディズニー映画の様です。人気脚本家、パク・ジウンの作品。