ザ・キング:永遠の君主

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イ・ミンホ演じる「大韓帝国」第3代皇帝のイ・ゴンと、もうひとつの世界で、キム・ゴウン演じる「大韓民国」警察官のチョン・テウルが主人公。イ・ゴンは、幼い時に父である第2代皇帝イ・ホの殺害現場に出くわし、自身も危険な目に遭うが、何者かに助けられる。その者が残していった写真付きの身分証には、警視庁チョン・テウルと書かれていた。皇帝殺害の容疑者イ・リムは、クム親王。ゴンの叔父でありイ・ホの母の違う兄であった。イ・リムは、1994年に弟を殺害し追手から逃げる途中、稲妻が走る不思議な空間をくぐり抜けると、そこは皇帝が存在しない世界の「大韓民国」だった。大韓帝国、大韓民国の二つの世界が存在するパラレルワールドを、イ・リムは行き来し犯罪を重ねる。一方、イ・ゴンはわずか8歳で第3代皇帝に即位した。

25年後の大韓帝国では、ゴンが参加するボートレースで騒動が起きる。その際に見かけたうさぎのパーカーを着た何者かが気になり、追いかける。何かに導かれるように、別の世界に通じる稲妻が走る空間を抜けると、そこは韓国の英雄イ・スンシン将軍の銅像が建つソウル市内だった。物理学に長けたゴンは、パラレルワールドの可能性に気づく。そして、稲妻が走る空間が別世界への門だと推測する。そこに父殺害事件の際に拾った身分証とそっくりの警察官チョン・テウルと出くわす。少しの間、大韓民国の世界に滞在した後、チョン・テウルを大韓帝国に連れて行く。ここからパラレルワールドの謎、父殺害犯のイ・リムの行方を追う物語が始まる。

トッケビと同じ脚本家(パク・ジウン)です。トッケビは「霊」の話でしたが、このドラマは「白馬の王子様」が登場します。トッケビ同様にヒロインとしてキム・ゴウンが抜擢されています。「大韓帝国」は、南北に分断されておらず、日本と緊張状態が続く帝国です。日本との海戦の場面は、日本兵の服装やたどたどしい日本語に興醒めしました。対日本のプロパガンダではなく、アメリカのドラマで定番の、敵国はロシアというひと昔前の構造を利用しただけと、思うことにしました。GDP世界第4位の「大韓帝国」が理想郷のように描かれていた場面も気になりましたが、貧民街で苦しむ人々もいたので、決して理想郷ではないのだとバランスを取った形です。