D.P. ー脱走兵追跡官

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人気俳優チョン・ヘインが主人公の二等兵アン・ジュノを演じます。D.P.とは、Deserter Pursuit(軍隊離脱者追跡)。軍務から離脱した兵士を捕まえる特殊部隊のこと。

兵役義務のため入隊したアン・ジュノは、D.P.の任務を命じられる。最初の任務で対象者を自殺させてしまうという大失態を犯す。その後、バディを組んだク・ギョファン演じるハン・ホユルと、脱走兵を捜索する過程で、対象者の心理を読み取って行く。そこには、閉鎖的組織で蔓延する暴力といじめが潜んでいた。ジュノは、両親と妹がいるが、家族とは疎遠だ。幼少期から母に暴力を振るう父親を憎み、またそんな父親から離れようとしない母を恨んでいた。軍隊内の暴力は、特別な所で起きている事ではなく、一般社会でも起きている問題だということを視聴者に暗示している。

兵役義務により仕方なく入隊した普通の人々が、軍隊の絶対序列によりいわれの無い壮絶な虐待により壊れていく姿が痛々しい。ネットでの評価は、軍隊の暗部がリアルに描かれているとのことだ。このドラマでは、そんな状況を見ているだけの傍観者を問題にしている。かなりヘビーな題材です。チョン・ヘイン見たさにこのドラマを観ると、後悔するかもしれません。「偏った男らしさの定義」、「暴力」、「年功序列による絶対服従」、「虐待」、「傍観者」をキーワードにした社会派ドラマだ。