ここに来て抱きしめて

警察官を目指すチェ・ドジンと女優の卵のハン・ジェイ(キル・ナグォン)が主役。女優である母親と弁護士の父親を持つキル・ナグォンは、一家で田舎町に越してきた。その田舎町でチェ・ドジンは、父、兄、父の再婚相手とその連れ子の幼い少女と暮らしていた。同学年のナグォンとドジンは、言葉を交わすうちに心を通わせるようになる。しかし、ナグォンの家族に悲劇が待ち受けていた。

サイコパスによる連続殺人と純愛ストーリー。妙な組み合わせだが、ロミオとジュリエットを殺人犯の家族と被害者の家族に設定したと思えば、納得がいく。ハードルが高い分、愛の深さを表現できたのだと思う。サイコパスの事件ものは嫌いなので、不快なシーンもありましたが、ナグォンとドジンの深い心の繋がりを表現するシーンは、切ないという言葉がピッタリです。加害者家族の過酷な人生も、想像の域を出ませんが、リアルだったように思います。モデル出身のチャン・ギヨン演じるチェ・ドジンが素敵でした。