元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜
「カネに支配された公的権力を持つ組織」 vs 「権力・カネを持たないもの」という構造のよくあるパターンのドラマだが、「元カレは天才詐欺師」は、公務員である市の税金徴収課が、正攻法ではかなわないため、詐欺師と組んで戦う痛快なドラマだ。
「法はカネを持ってる者の味方だ」と言い放つ高額税金滞納者を前に何もできず、部下が暴力を振るわれたため、逆上するソウォン市の税金徴収3課の課長ペク・ソンイル。後日、賄賂をもらって滞納者を見逃したというあらぬ疑いをかけられる。先日の高額税金滞納者からの報復であり、局長と繋がっていることが判明する。プライベートでも詐欺に会い、貯金を失う。友人の刑事に頼んで詐欺師を追いつめるが、詐欺師からある提案を受ける。これをきっかけに、詐欺師の仲間になり、次々と悪質な税金滞納者から詐欺で税金を取り立てる。また、主人公の詐欺師も元刑事の父を、刑務所送りにした黒幕を突き止めるため、危ない領域に踏み込む。
Kplazaによると、『「38詐欺動隊」のネーミングは、納税の義務を規定した憲法38条と、税金徴収チーム「38機動隊」に由来し、これに「詐欺」という方法で税金を最後まで徴収するという意味から「38詐欺動隊」と名付けられた。』とのこと。韓国での原題も造語のため、邦題は「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」で落ち着いたようだ。