名探偵ポアロ
シーズン1〜13
アガサ・クリスティ原作の「名探偵ポアロ」は、シーズン1〜13まで放映された。(*ITV -TV networkでの放送)最もポアロの人物像に近いと賞されたデビッド・スーシェが演じる。本を読む様に楽しめるのが、このドラマの特徴だ。時代は、1930年代。
エルキュール・ポアロは、元ベルギー警察の警官。第一次世界大戦の際にベルギーからイギリスに避難した。しかし、祖国ベルギーを誇りに思っており、彼の英語の発音がフランス語圏の人に似ていることから、フランス人と良く間違えられ、憤慨する。彼の捜査方法は、関係者との対話から選択した言葉や、表情を読み取り、「灰色の脳細胞」(the little grey cells)を稼働し推理を働かせるものだ。その手法をポアロは、「秩序と方法」order and methodと呼ぶ。
アガサ・クリスティの小説は、登場人物が多いため冒頭で関係図を把握することが重要だ。その点、映像だと特徴を掴みやすい。エルキュール・ポアロは、潔癖症の嫌味な小男という様に表現されるが、乗り物が苦手だったり、ヘイスティングに甘える所など、ドラマでは憎めないキャラとして描かれている。