オックスフォードミステリー ルイス警部

「オックスフォードミステリー ルイス警部」は、「主任警部モース」のスピンオフ作品として制作された。どちらの作品も原作はCWA(英国推理作家協会)賞受賞作家のコリン・デクスター。「主任警部モース」は、数話しか観ていないため、詳しくは無いが女性登場人物との絡みが多いことから女性好きの印象がある。また、クラシックを大音量で聴いているシーンが印象的だった。実はルイス警部も同じ趣味を持っているのだが、モースの影響だろう。「主任警部モース」は、1987年から2000年にかけてイギリスで放映された。

「主任警部モース」からケビン・ウェイトリーが引き続きロバート・ルイスを演じる。ローレンス・フォックスが、ルイスの相棒ジェームズ・ハサウェイを演じる。ハサウェイは、ケンブリッジ大の神学コースで学んだインテリ。ルイスは、時折ハサウェイの高学歴に触れることから、劣等感を抱いているようだ。モースもケンブリッジ大卒業だった。しかし、モース仕込みの捜査手腕を余る事なく発揮し、ジェームズを導いていく。ジェームズは、豊富な知識でルイスの謎解きをサポートする。時には兄のように、時には父親のようにジェームズを一人前の刑事として育てるルイス。絶妙なコンビへと成長する。

約900年という歴史あるオックスフォードの石造りの街の景色が、素敵にドラマとマッチしている。ゴシック様式の建物なので、角張った重々しい感じが学問の中心地らしい。また、犯罪者達の物語にも、爵位やシェイクスピア文学などが度々登場し、犯罪の動機に繋がる鍵となる。