バガボンド
スタントマンをしながら甥っ子を育てるチャ・ダルゴンを演じるのは、イ・スンギ。夢は武術監督。一人前扱いされずにダルゴンと仕方なく行動を共にする、国家情報局員コ・ヘリを演じるのは、ペ・スジ。
テコンドーの示範団(国家代表選抜チーム)に選ばれたフンをモロッコへと送り出したダルゴンは、フンの乗った飛行機の墜落をニュースで知り愕然とする。ダルジョンは、フンが携帯で撮影した飛行機内の画像を何度も見直して、悲しみに暮れる。遺体の回収が困難なため、遺族たちはモロッコで追悼式を行うことになる。ダルゴンは、何度も見たフンの動画に映っていた乗客の1人の男とモロッコの空港ですれ違う。全員死亡したはずなのに、生存者がいるはずはない。だとすれば、あの事故は故意に仕組まれたものだと、男を追う。遺族たちの世話役としてモロッコの韓国大使館から来たコ・ヘリは、男の追跡から傷だらけで戻ってきたダルジョンから、あの事故はテロだと聞かされる。半信半疑で調査すると、ダルゴンの主張に信憑性が出てきた。ダルゴンとヘリが航空機墜落の背景を掴むのはかなり先だが、視聴者には国防の自立を目指す大統領のFーX事業が関係していることがわかる。F-X事業とは、国防強化のための戦闘機購入計画だ。ジョン&マーク社とダイナミック社のロビィスト達が、あらゆる手を使って自社の戦闘機を売り込む。大統領府、国家情報院の上層部もそれぞれの思惑が蠢く中、テロ犯を逮捕できるのか。
ダルジョンは、甥の死の真相を知りたいと、ヘリを巻き込みながら無謀な行動を繰り返すも、スタントで鍛えた技術で何度も難を脱する。大統領府と国家情報院の上層部がこんなに腐ってたら、国として大丈夫?と思ってしまう。スリルのための設定だから目をつぶろう。しかし、終盤で本当の影の悪人とその壮大な思惑が明らかになり、シーズン2へと繋がる予感が、、、もうスリルとアクションはお腹いっぱい。話が続くシーズンものは苦手です。ただ、スリルと悪者の裏をかきながら、どんどんと真相に近づいていく展開は、楽しめた。