憎くても愛してる
幼い頃に母と父を亡くし、父の内縁の妻ヘンジャに弟と一緒に育てられたキル・ウンジョは、ある晩クラブで遊んでいると、パニック障害の発作を起こしているホン・ソクピョを見つけ介抱する。主役のウンジョとソクピョの出会いだ。キル・ウンジョを演じるのは、ピョ・イェジン。ホン・ソクピョを演じるのはINFINITEのイ・ソンヨル。
ウンジョは、ブランド鑑定士として育ての母であるヘンジャの店で働いていたが、目標を持たず遊び歩いていたため、ヘンジャからクレジットカードを取り上げられ、ある店でインターンとして働くように言いつけられる。そこには、ライバルとなるチョン・イヌが働いていた。チョン・イヌは、貧しい家庭を嫌い、いつかそんな生活から抜け出したいと思っていた。コネで入って来たウンジョにただならぬ対抗心を燃やす。イヌが子供の頃から心を寄せていた幼馴染のビョン・ブシクが、ウンジョと見合いをし付き合い出したと知ってからは、ウンジョに対しあらゆる妨害行為を行い、人が変わったようなイヌを家族は心配する。ソクピョは、素性を隠しウンジョが働く店、ジーニアスに雑用係として勤めるようになる。4人の若者を中心に物語は、それぞれの家族の話へと広がっていく。
ウンジョの育ての母のヘンジャは、幼少期から貧しく辛い人生を歩んできた。しかし、不動産に関して才能を発揮し、財を成していた。また、街で商売をする人たちへの貸金業を営んでいた。生活ぶりはいたって質素にしていたが、財産の匂いを嗅ぎつけて群がってくる人達がいた。
個性豊かな様々な家族がぶつかり合い、傷つけ合いながら、お互いを理解していく。
事件ものばかり観ていると、時々観たくなるのが、いわゆるホームドラマだ。それも橋田壽賀子さんの様な脚本の。人としての道理や家族とは?を描いたドラマ。このドラマは、主人公の恋愛、家族愛、人間の欲、劣等感、挫折、成長など、ホームドラマに欠かせないストーリーが盛り込まれている。ずる賢く、意地悪なやつも登場するが、違う面も持ち合わせている。韓国ドラマなので、日本のホームドラマより少し過激。毎回ほっこりとはいきません。1話が35分程度なので、2話づつ観ると良いでしょう。