マイ・ディア・ミスター

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父親の残した借金返済と耳の不自由な祖母の面倒をみるため、朝から晩まで仕事に明け暮れるイ・ジアンを演じるのは、歌手のIU。建築構造技術士のパク・ドンフンを演じるのは、イ・ソンギュン。ドンフンは、三兄弟の次男。唯一安定した職業に就き、母親の自慢の息子だ。兄のサンフンは、いくつもの事業に失敗して借金まみれ。妻から家を追い出されて実家で母親と三男のギフン暮らしていた。ギフンは、落ちぶれた映画監督。ある失敗作から立ち直れずにいた。

ドンフンは、自分の専門とは異なる部署に移動されてから、毎日が苦痛で、妻とも会話がなくなっていた。そんな無気力なドンフンに間違えて多額の商品券の賄賂が届く。身に覚えがなく、驚愕するドンフンだったが、一瞬この金があれば実家が助かる、、、とドギマギしながら一旦机の引き出し奥にしまう。そんなドンフンの様子をジアンが見ていた。ドンフンは、会社の後継者争いに知らず知らずに巻き込まれていたのだった。ここから、ドンフンとジアンの物語りが始まる。

このドラマは、終始暗い映像と声のトーンで作られています。下手すると憂鬱になってしまうくらいです。私の好みではないのですが、評価の高いドラマなので、気に入る方も多いと思います。

韓国の定年は、60歳だが、定年まで会社に居られる人は少なく、45歳~50歳くらいで退職を余儀なくされるようだ。このドラマでは、「母親が死ぬまでは、会社にしがみつくんだぞ!」というドンフンの家族の言葉が、良く出てくる。韓国のそういった社会背景からくるのかもしれない。

ジアンから借金の取り立てをする闇金業者のイ・グァンイルを演じるのは、チャン・ギヨン。「ここに来て抱きしめて」でファンになったチャン・ギヨンですが、イ・グァンイル役もなかなかのチンピラっぷりでした。