イカ・ゲーム

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主人公のソン・ギフンは、一文無しで借金もあり、離婚した妻との間には10歳になる娘がいた。年老いた母と暮らす中年男のギフンは、借金取りに無理矢理、身体放棄の契約書にサインさせられる。その夜、謎の男(コン・ユ)にゲームをするだけで大金が稼げると誘われる。甘い言葉に釣られたゲーム参加者は、皆借金を抱えていたり、様々な事情で切実に金が必要な人々だ。参加してみると、とんでもない結果になり、過半数以上が一度はゲームの中止を希望するも、他に人生をやり直せるチャンスは無いと、再度参加を希望する。韓国ならではの、社会問題絡みの参加者各々の事情が描かれている。

ゲームは、子供の頃に遊んだようなゲームだ。日本でも馴染みのある「だるまさんがころんだ」から始まり、「型抜き」、「綱引き」、「ビー玉」、「飛び石渡り」、最後が「イカゲーム」だ。6つのゲームの勝者のみが巨額の賞金を手に出来るという。

参加者同士の裏切りは勿論、極限の状況で友情も生まれる。しかし、命のかかった中でそれは、儚いものだった。

筆者

仕事先で出会った大学生に「イカゲーム」がSNSでヤバいと評判だと聞いて観てみた。Netflixの全ジャンルの中で最大のヒット作になったという。米国でも視聴者数第一位を取ったというのだから、驚きである。プレビューで安っぽい着ぐるみ(?)を着た役者を観てスルーした作品だった。低予算で製作したとのことだが、コン・ユやイ・ビョンホンがカメオで登場する。

日本では、いわゆるデス・ゲームのジャンルの様だ。若い人に人気なのはわかる気がする。レトロな子供の遊びで命をかけるのだ。1話も、1時間を切り、全9話までしかないので、サクッと2~4日くらいで無理なく観れる。しかし、ミステリーファンの私としては、驚かせる要素がわかってしまい、もう少しシナリオの工夫が欲しいところだ。

暴力シーンが多いので、嫌いな方は要注意。