推理の女王
エリート検事の妻のユ・ソロクは、優れた推理力を持つ平凡な主婦だ。日頃、家事に姑の世話にと明け暮れているが、いつか警察官になって事件の捜査をしたいと夢見ている。偶然、小さなスーパーで万引き事件を調べている若い警察派出所所長の捜査を助けたことから、その所長に何かと事件の相談をされる様になる。ある日、市場のコインロッカーでおきた窃盗事件の捜査協力を求められ、現場で捜査をする。監視カメラを確認していると、怪しい人物が浮上する。小麦粉や粉ミルクなど白い粉のものばかり盗まれていることから、麻薬がらみの事件だと推理するソロクは、犯人が現れると予想し、所長の反対にも関わらず勝手に張り込みをし、犯人と遭遇してしまう。危うく刺されそうになったところを麻薬課の刑事ハ・ワンスンに助けられるが、監視カメラで浮上した怪しい人物だった。ソロクと最悪の出会いをした後日、派出所に派遣されたワンスンは新たな窃盗事件でソロクと再会する。ソロクは、窃盗事件ではなく、殺人事件だと推理する。窃盗事件では説明がつかない矛盾をソロクが解説すると、素人が事件を調べるのに反感を持っていたワンスンだったが、徐々に彼女の才能を認める様になる。ソロクとワンスンはそれぞれ愛する人との辛い別れを経験していた。終盤にその事情が明らかになっていく。