D-DAY

主人公の外科医イ・ヘソンは、病院の方針を無視し、他の病院で断られた患者も引き受けてしまうため、訴訟が多い病院のトラブルメーカーである。ある日、病院長の命令を無視したため、医療設備もスタッフも削減された分院に左遷させられてしまう。外科医としての仕事はほぼ無い毎日だったが、救急搬送されてきた患者を助けるため緊急手術を行う。そこにたまたま居合わせた、整形外科医チョン・トルミに助手をさせる。翌日、平穏に思えたソウル市内で大地震が発生し、街は瓦礫の山、あちこちで火災発生という惨状になってしまう。

韓国の首都ソウルで大地震発生という設定の災害医療ドラマ。災害ドラマの映像はよほど費用をかけないと、陳腐になりがちだが、迫力も真実味もありすぐにドラマに引き込まれる。阪神大震災、東日本大震災を経験した我々日本人にとっては、辛い題材だ。しかし、厳しい状況の中、命を救おうと奮闘する医師、消防隊、一般市民が力を合わせる姿に勇気付けられる。このドラマは、医療現場と経営陣間の摩擦、集団ヒステリー、病院長の悪巧み、家族の絆、少しロマンスと盛りだくさん。DMATが緊急設置され、活動する回は日本のドラマのコード・ブルーを思い起こさせる。さすが韓国ドラマ、飽きさせない仕掛けがたくさん盛り込まれている。