トッケビ
高麗時代の将軍キム・シンは、王の嫉妬心から謀反の罪を着せられ無念の死を遂げる。王はシンの妹である王妃をも処刑してしまう。キム・シンはトッケビ(鬼)となり900年もの間生きていた。歳をとることも、死ぬことも許されないトッケビ(鬼)。生き地獄から解放されるには「トッケビ(鬼)の新婦」を探し出さなくてはならない。世界各国を周り久しぶりに韓国に帰国する。そこに現れたのは、「トッケビ(鬼)の新婦」と名乗る高校生のチ・ウンタクだった。ウンタクは、生まれた時から母と二人暮らしだったが、幼い頃に母を亡くし、親戚の家に引き取られ肩身の狭い生活をしていた。シンは、成り行きで死神と暮らしている。そこにウンタクも加わり3人の共同生活が始まる。
「むか~し、昔、ある所に~」で始まる、昔話の語り部の様な口調で、物語が始まります。『ザ・キング:永遠の主君』や『青い海の伝説』と同じ脚本家(パク・ジウン)です。トッケビ(鬼)に関する伝説は多数あり、かなり研究してこの作品を書いたとの事です。『青い海の伝説』同様に映像が綺麗なファンタジードラマに仕上がっています。このドラマの1番の見どころは、キム・シンに900年間仕えるユ家の孫、ユ・ドクファ、死神とトッケビ(鬼)の3人の絡みです。兄弟のように喧嘩し合う死神とトッケビ。結構笑えます。主役のロマンスは、高校生と中年という設定なので、少し無理があったように感じました。個人的には死神のロマンスが切なく、素敵でした。もちろんロマンスだけではなく、高麗時代からの因縁が謎解きされたり、悪霊が現れたりなど、飽きさせない仕掛けも満載です。