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元柔道オリンピック代表選手の主人公は、殺された兄の仇を取るため、弱小新聞社で記者となり兄の書いた記事を手がかりに調査をする。記事に登場する人物を追うと、殺人事件に遭遇し、かつて選手時代の監督を八百長で内部告発した際の、担当検事と再開する。主人公は、告発した報復でドーピングの濡れ衣を着せられ、信じていた担当検事からも見放された過去があった。やがて、その検事、兄の先輩記者チーム、主人公が勤める新聞社の仲間と協力し、兄の死に繋がる事件を追い、黒幕を追い詰める。途方もない結末には少しがっかりしたが、それまでの過程は十分に楽しめた。「国民は大手新聞社が報じるニュースを信じる。世論が裁判の行方を左右する。そのため、新聞社が情報を操作し、世論を形成し支配することが可能だ。」とドラマ内の悪人達は考えている。ひとつ忘れていることがある。それは、フェイクニュースを許さない記者達がいることだ。大手新聞社が報じるフェイクニュースに対抗するのがネットニュースというのも興味深い。何故なら実社会ではフェイクニュースはSNSの特権のようなものだからだ。果たしてそうだろうか。本当にテレビで流れるニュースは正しいのだろうか。程度の差こそあれ、実社会でも操作は行われているように思う。単純にドラマのストーリーを楽しむと共に、ドラマのテーマを考えてみるいい機会になるかもしれない。