シグナル
プロファイラー、パク・へヨン警部補(主人公)は、新たな赴任先の警察署で古い無線機から妙な音がするのに気付き手にすると、自分宛にある警察官から捜査内容が報告される。しかし、その事件は過去のものだった。会話途中で無線機が切れ、訳がわからないまま無線機を持ち帰る。翌日も同じ時間に無線機の電源がつき、同じ男からの声がする。その事件は、主人公パク・へヨンが小学生の時に同じ学校の女の子が誘拐、殺害されるというものだった。ヘヨンはその日、不審な女を目撃していた。警察に何度も通報するも子供の目撃証言など軽くあしらわれ、警察組織に対する憤りを感じていた。物語が進むと警察組織に対する強い不信感を持つもう一つの理由が明らかになっていく。過去のイ・ジェハン刑事と現在のパク・へヨン警部補が無線を通じ情報を共有することで、過去の事件をそれぞれの時代で解決していく。しかし、現代で未解決となっている事件を過去で解決すると、現代の歴史が塗り替わるため、別の事件を誘発し同僚を死の危険にさらしてしまう。主人公は、過去を変えることを一旦諦め無線機を捨てるが、再びへヨンのもとに戻り、再度イ・ジェハン刑事と一緒に捜査を再開する。
現代は時系列に進みますが、過去は時系列がばらばらの上、回想シーンも沢山挿入されているので、切り替わる場面ごとに時代の感覚を掴むのが苦手な人は、このドラマを楽しむことが出来ないかもしれません。実際、私の友人はこういうタイムスリップのドラマが苦手で寝てしまいます。時代の違いは、過去は映像の色がセピアがかっています。はっきりとした違いは、女性刑事の髪型と雰囲気です(現代では強い女性、過去は新人でまだ仕事に不慣れなかわいい女性)。主役を務めたイ・ジェフンは、既に高い評価を受けた俳優ですが、海外まで広く名を知られたのは、2014年の思悼正子(サドセジャ)を演じた「秘密の扉」か、2016年のこのドラマ「シグナル」でしょう。日本でもリメイクされました。