リターン

財閥の御曹司4人組の1人であるカン・イノは、浮気相手と別れ話がこじれ修羅場になりそうになるが、その日はとりあえず別れる。後日、その浮気相手の女性がスーツケースに入れられ死亡してるのが発見される。女性と交際していたイノが、捜査当初から最有力容疑者として浮上し、逮捕される。そこに法廷テレビ番組「リターン」の進行役を務める人気弁護士チェ・ジャへが現れ、弁護を引き受けることになる。ジャへのお陰で裁判では無罪となるが、その裁判中に4人組のうち2人と殺害された女性の過去の悪事が暴露された。その裁判では無罪判決が下されていたのだった。今回の事件は、被害者の身内の報復ではないかと、新たな容疑者が浮上する。スーツケースの女性殺人事件を担当している刑事は、手がかりを追い少しづつ関係者が見えてくるが、真相にはまだ程遠い。ドラマ後半では弁護士と協力し、謎を解いていく。この弁護士も大きな秘密を抱えていた。

このドラマは、一言で言うと復讐劇だが、シナリオが素晴らしい。悪党4人組を翻弄する謎、お互いを疑い、罪をなすりつけ合う。罪を隠そうとまた罪を犯す悪人たち。これこそが復讐だったのだ。しかし、誰の復讐か、何の復讐かは、ドラマの終盤までわからない。一度見るとやめられないドラマだ。弁護士役の主演女優の交代というトラブルがあったが、違和感なくドラマのストーリーに集中できた。