帰ってきてダーリン!
キム・ヨンスが目覚めてみると、そこは見慣れない田舎の駅のホームだった。近くにもう一人の男が倒れていた。駅員らしき人に尋ねると、あの世行きの列車のホームだという。二人は自分が死んだことを悟る。二人とも天国行きの列車に乗れたが、ヨンスがまだやり残したことがあるからこのまま逝けないと、列車から飛び降りる。勢いで続いてギタクも飛び降りると、ラ・ミラン演じるマヤが現れ、二人と現世へ逆送する契約を交わす。次に目覚めると、ヨンスはピ(RAIN)演じるイ・へジュンに姿を変えて現世に戻ってきていた。ハン・ギタクは、オ・ヨンソ演じるハン・ホンナンという女性になって目覚める。二人は転生した姿で愛する人の前に現れる。
ヨンスはソンジンデパートの婦人服売り場の課長。真面目が取り柄の不器用なヨンス。結婚記念日に妻へのプレゼントにネックレスを用意し、話題のレストランに行く。食事を開始した途端に会社から電話が来て、専務の叔父が亡くなったというので、食事を切り上げ夫婦で葬儀の手伝いに向かう。ヨンスは上司のマ部長に振り回され家族を顧みる時間がなかった。ヨンスは妻を愛してるが、会社との板挟みでどうにもならない自分に腹が立つばかり。妻に悲しい思いをさせていた。接待の帰りに酔ったヨンスは、自身が勤めるデパートの垂れ幕の紐が外れているのを直そうと屋上に登るが、落下してそのまま死亡してしまう。
一方、ハン・ギタクは少年の頃から好きだった女優ソン・イヨンから助けて欲しいと懇願される。イヨンは元夫が仕掛けたモデルとの嘘のスキャンダルで、女優生命が脅かされていた。また、幼い息子を元夫に取られてしまい苦しんでいた。ギタクはそのモデルを脅し、売名行為だったとの自白を録音したUSBをイヨンに渡すが、別れ際ギタクがイヨンを慰めて抱き合っていたところを、パパラッチに撮られる。追いかけるギタクだったが、凄まじいカーチェイスの挙句、交通事故で亡くなる。
死者が生き返ってセカンドチャンスを与えられる物語は数多くあり、私の好みのジャンルではないのですが、キム・スロ、ピ(RAIN)、ラ・ミラン、カン・ギヨンの4人が出演ということで流し観していたら、一気に4話が終わりました。コミカルな場面あり、ホロっと泣ける場面ありというドラマです。私が受け取ったテーマは、「忙しい日常に追われ愛する人達との時間をおろそかにするな。失ってから後悔しないために今を大事に生きろ」ですが、人それぞれ置かれている状況や、経験などで感じるテーマが異なると思います。浅田次郎の人気小説「椿山課長の7日間」が原作。