名もなき英雄
元情報局員の主人公パク・シフ演じるペク・シユンは、服務規定違反で3年の刑期を終えた後、経歴を隠し表向きはバーの主人となり、仲間が殺された3年前の事件の黒幕を探る。バーがある町内では、立退に関連して様々なトラブルが起きていた。シユンは見て見ぬふりができず、顔を隠し住民達を助けるようになる。一方、3年前の事件に関しても少しづつ調査が進み、シユンを含め関係者が危機に陥る。誰がどんな目的で彼らを狙うのか。町内のトラブルは、ショッピングモールを建設するため住民の立退を狙ったものだったが、3年前の事件の関係者とリンクしていく。
中央情報局、財閥、警察、ヤクザとくれば、スパイアクション物の定番ですが、このドラマはバーの近所で商売を営む一般人が迷いながらも一致団結して自分達の街を守っていこうとする姿を描いているところが、スパイアクションとはひと味違う点だ。財閥が、法権力を自由自在にする題材のドラマが数多くある理由は、実際に韓国国民が不満に思っていることなのだろう。悪党を退治する謎の人物は、「影」と呼ばれるようになる。「影」が巨大な権力を成敗していく痛快ドラマだ。